最終更新日 2024年10月18日 by rauhan
目次
●和商コーポレーションと餃子の関係
宇都宮市の名物として挙げられるのは餃子であると言う方は少なくありませんし、餃子が有名な地域として宇都宮を挙げる人も少なくありません。
もちろん餃子はラーメンなどと一緒に日本全国どの地域でも食べられていますが、宇都宮の認知度が高いことは間違いないですし、実際に駅前などに出向くと専門店が立ち並んでいるのを確認することが出来ます。
そして近頃では和商コーポレーションなどの食品メーカーがネット通販サイトなどのサービスを充実させるようになってきています。
元々は中華料理であったメニューが何故栃木県で親しまれるようになったのかについて不思議に感じている方も少なくありません。
これは確実と言える根拠がある訳ではないのですが、過去の歴史を遡ってみると決して偶発的なものという訳ではなく、ちゃんとした理由があるのです。
餃子はも中国が発祥となる食べ物で、紀元前から中国では食べられていたとされています。
遣唐使や遣隋使などの活躍によって中国から色々な文化を取り入れてきた日本ですが、餃子が日本国内で食べられるようになったのは実は結構時代が経過した明治時代からとされているのです。
とはいっても明治時代や大正時代の頃はまだ一般的になっていたと言える状況ではなく食べたことも見たこともないという方が少なくなかったとされています。
庶民的な食事のメニューの1つとして一般化するようになったのは太平洋戦争の後で、今現在の広まり方から考えると驚きですが、日本国内では、およそ70年ぐらいの歴史しかないことになるのです。
●この太平洋戦争と発祥の地の中国と宇都宮の関係に秘密がある
また、この太平洋戦争と発祥の地の中国と宇都宮の関係に秘密があります。
戦争が行われるときには軍隊を組む必要がありますが、かつては陸軍第14師団と言う軍隊が宇都宮市に本拠地を置いていたのです。
この軍隊が置かれたのは太平洋戦争の直前ではなく、明治時代の1908年のことになります。
これ以後の日本は満州事変やシベリア出兵という事件が起こり、そういった事件が起こるたびにこの陸軍第14師団も中国大陸に出兵されたのです。
1937年に日中戦争が開戦されて中国に陸軍第14師団は派兵されて、戦いの日々を中国大陸で送りました。
中国の東北部である満州に1939年に移り1941年には太平洋戦争となり南方戦線に陸軍第14師団は派遣され、そのまま軍隊としては日本に戻ることはなかったのです。
しかし、それは軍隊としてのことであり、その軍隊に配属されていた兵隊の方は日本に戻れなかった訳ではありません。
病気になったり、怪我を負ったりしたために日本に戻ってきた兵隊の方もいますし、負傷兵や亡くなってしまった兵隊が出たときには補充するために新たな兵隊を派遣させる必要があったのです。
そういった意味合いでは、軍隊が日本の国外に派遣されていても本拠地の宇都宮市と縁がなくなってしまったという訳ではなく、中国の東北部に派遣されていたときに故郷に色々な理由で戻らなくてはいけなくなった兵隊が餃子を普及させたということになります。
●栃木県と中国の東北部は、両方とも内陸性の気候の土地で、風土が似ていた
栃木県と中国の東北部は、両方とも内陸性の気候の土地で、風土が似ていたことも宇都宮市で餃子が親しまれるようになった理由の1つとなっているのかも知れません。
耕作される作物も類似していて中国で食材に使われていたものが栃木県でも簡単に入手することが出来たということも大きな要因の1つです。
餃子には韮が必要不可欠ですが、実は韮の生産量は栃木県が日本で最も多い地域となっています。
このような過程を経て広まっていったことが考えられるのですが、それでも直ちに知れ渡って日本全国に広がったという訳ではありません。
日本全国に知れ渡るようになったのは1990年代のことで40年以上の月日が経過していたことになります。
●餃子の特徴は、とても手頃な値段で楽しむことができること
それは町おこしが成功したということが理由に挙げられます。
1990年頃に、市役所の職員が観光PRや町おこしになるような名物がないか探していたときに、宇都宮市は日本全国各地と比較して餃子を消費する量が非常に多いということに気がついて、このことを上手く活用して町おこしを行おうとしたことがきっかけとなっているとされています。
とはいっても、単なるひらめきや思い付きだけで成功する訳ではありません。
実際に家庭で餃子の消費量が非常に多かった事実と、基盤があってこそ成功する可能性が高かった訳で、そのいった意味で太平洋戦争の後に餃子が持ち込まれてから家庭の味として脈々と受け継がれてきていた地元の文化を無視することは不可能です。
(※和商コーポレーションの餃子について詳しくはこちらへ⇨和商コーポレーションの餃子の評判は?)
それからは雑誌やテレビでピックアップされるようになり、元々餃子の消費量が多い地域であったこともあって地元の飲食店もどんどん増えるようになって、そのことが観光客を招くための原動力になっているという良い循環が巡り今現在に至っています。
宇都宮の和商コーポレーションなどの餃子が持つ特徴として挙げられるのは、とても手頃な値段で楽しむことができることです。